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最近思うこと


私は1961年生まれです。太平洋戦争が終結して、

わずか16年しか経過していないタイミングで この世に生まれて来ました。

自分自身、悲惨な戦争が1945年に終結したことは、ひとつの常識として

知ってはいましたが、たかが16年前のことだったという事実をあらためて

思い直したときは、ちょっとしたショックがありました。

私は、もちろん社会活動家ではありません。しがない父親でしかありません。

その立場から今の平和な社会を 大切にして、この世に存在する戦争や暴力が

無くなることを願っております。現在、夜間だけ予備校で社会科を担当しております。

生徒から「先生って、昭和時代の人なの?」と言われ、「俺はシーラカンス、ってか!」

とムクレながらも「昭和」が、まるで平安時代や 江戸時代みたいにかなりいにしえの時代と

同等に思われているその感覚に驚かされると同時にやむを得ないこと

なんだろうな、とも思います。そうして過去の史実は、風化されていってしまうのでしょう。

ですからできれば、過去の過ちの事実だけは、意識的に語り継いでいくことが大切だと

思っている次第です。ただでさへ、建前はあっても、中身は効率や合理化を最優先に

していることが多い社会です。いつのまにか流されている内に、大切なものを失ってしまうことに

なるかも しれません。根っからアウトサイダー的な私は、何をするにしても連むことが嫌いなので

何かを組織化して 活動することなどできませんし、その能力もありません。

だからできることをしたいと思っています。なんだか話が堅くなってしまい申し訳ありませんでした。



今度は自転車です。

なんで自転車、なんでしょうか? やっぱり自転車で走ることが好きなんでしょうね、私は。

自転車、というと多くの人は、バリバリのロードスーツを着こんで、 レーサーヘルメットをかぶり、

何十万、へたしたら何百万のロードレーサーにまたがって 黒いレーサーグラスを身につけて

疾走する姿を思い浮かべるかもしれませんが、私のスタイルはそれとは異なります。

基本的に自転車なんかなんでも良いと思っています。もちろん快適に走るために、それなりの装備や

整備が必要になると思いますが、 安全に快適に走ることができれば、どんなスタイルの自転車で

走っても良いと思いますし、 そもそも、良いとか悪いとかの話ではありませんよね。

私なんか、ママチャリが一番、快適だと思っているほどです。 自転車は、走行距離や

様々な目的に応じて様々なタイプがあって、それをTPOで楽しむことも また自転車ライフの

おもしろさだと思います。 話がそれてしまいました。

私が自転車に乗り続け、自転車旅をし続けているのは、きっとこんな理由からだと思います。

「ズバリ! 自転車が好きな人、乗り続けている人、自転車で旅している人、こうした人々に

悪い人はいないから」。これは私の永年の経験則で、確信をもっております。

だって考えてみてくださいよ? 自転車って疲れますよ。そんな疲れること、

わざわざする人に悪い人はいないですよ。つまり労を惜しまない人に悪い人はいないのです。

だから自転車で長時間旅する人なんて、かなり変わり者ですが、

きっとみんないい人ばかりだと思います。 (自画自賛ではなく、正直な気持ちです)

自転車を通じて、出会った人、つながっている人、みんな素晴らしい人ばかりです。

※注(ただ、いい人たちですが、偏屈な人、かなりアブノーマルな方、等は多数いらっしゃいます)

何よりも、自由でなんとも言えない浮遊感 、自転車で体験する未知の世界、自転車の魅力はいっぱいです。

私もここに原点がありました。とりあえず、みんなで自転車に乗りましょう。



ちょっと現実的な問題について。

皆さんにもっと自転車に乗ってもらいたいですが、現実的には

現在の交通事情ではかなり危険な状況ですよね。 歩道を走れば、歩行者に睨まれ、

車道を走れば、クラクションを鳴らされ、 自転車の立場はかなり微妙な状況にあるのが現実です。

やはり、この現実は変えていかないといけませんよね。 とにかく日本の交通事情は、

自転車をないがしろにしているのが現状で、自転車で旅などしているとその厳しい現実を

目の当たりにしながら 走行せざる得ない状況です。 今回も尾道方面から広島へ向かう際、

海沿いの国道185号線を利用しますが、 これまた自転車はどこを走れば良いのかわからない

状況で、子連れでもあったことも あり、生命の危機すら感じました。

昨年の沖縄でも感じましたが、将来のために自転車をより普及させるためには、

インフラ整備が絶対的に必要で、付け焼き刃的に対応していっても 解決にはならないでしょう。

今回、走行したしまなみ海道は、サイクリングロードとしての位置づけがしっかりしていますから

快適でした。しかし、観光用としてのサイクリングロードであるから故に、安全でかつ快適な

自転車道であるばかりではなく、最も重要なのは、一番自転車が多く走行する都市部内での

自転車専用道の整備が 必要なのであると思います。

数十年前、ヨーロッパを自転車で旅していた時、その時代から、オランダでは 完全に

どこへいくのも自転車専用道が続いており、車道と交差することが圧倒的に 少なかったことに

驚かされました。また、どこの駅からでもスムーズに自転車を押したまま、 電車を利用することができ、

感動したものでした。これは最近の話ではなく、25年前ぐらいの話です。

またよく覚えていることなのですが、フィンランドのヘルシンキで

自転車に乗って走行していたら、同じくすれ違った自転車に乗った小学生が、 私の顔を

怪訝そうにみながら、「You are crazy?」と叫んでいったことが ありました。

初めは人種差別だ~(笑)、なんて思ったりしましたが、 そのうち解りました。実は私が、

一方通行を逆行していたんです。日本であれば 自転車が一方通行を逆行しても、何の

お咎めもないですが、自転車は車両であるという 認識が徹底されている

フィンランド(だけではないですが)では、自転車も 一方通行制限が厳守されていたわけで、

そんなこと小学生でも知っていることなんです。 オランダにしてもフィンランドにしても

25年前以上の話ですので、現在の日本の自転車事情から交通行政がどれだけ

欧州社会に比べて遅れているか、理解して頂けると思います。

日本の自転車道を整備し、より自転車が安全かつ円滑に走行でき、

人類の叡智が注がれた自転車という乗り物が、これからの人類社会にとって

環境、安全面の上で大きく貢献する交通手段としてなるべくために、

アクションを起こす必要があるのだと思います。

(すでに様々なアクションが各方面で立ち上がっています)

まずは自転車により多くの方々が目を向けてくれるようになっていくことが

大切なことなのだと思います。自分には何ができるでしょうか???

現在、すでに多くの人が自転車への新しいアプローチを実践しており、

前述してきたようなことは皆さんもご存じで、また同じように思ったり、

感じたりしていらしゃることだと思います。 自転車、という乗り物に追い風が吹いている昨今、

私が今、思い考えていることは一つだけ、

自分にできることをしていきたい、ということだけです。

長々とおつきあい頂き、ありがとうございました。(2009年夏)

 
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