「和を駆ける」
(親子自転車旅編)
自転車で行ってみよう
東京の戦跡・資料館など
 

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まずはお詫びから申し上げます。実は昨年、子供と駆けるのは最後になるだろう、
というお話をさせて頂きましたが、今年も倅と一緒に駆けることとなりました。
昨年にお伝えしたことと相反することになってしまったことをまずはお詫びいたします。


倅も今年から中学生となり、自分自身で選んだクラブなどの活動で忙しくなると
思っておりました。実際、朝から晩までバスケットボールを追っかけております。
勉強はというと・・・・・・・・。少し落ち着いたら始めてくれると期待しております。

そのクラブの休みがほぼ予定と重なっていたために倅も一緒に駆けることができそうに
なったので本当にこれで最後、という思いで今年、もう一度だけ一緒に駆けることに
してしまった次第です。ほとんど親のエゴでございます。お許しください。




自転車で自由に駆けることのできる平和な社会に感謝し、そうした社会を大切にして
いくために忘れてはいけないことがあると思っています。平和になればなるほど
忘れられていく過去の過ちや悲惨な社会。私は振り返ってみると戦争が終わってたった16年しか
経過していない時期にこの世に生まれてきましたが、そんな私でも物心ついた時に知った
悲惨な時代の話は、遠いいにしえの物語のように感じていました。今ではすっかりオヤジですが、
そんなオヤジでもずっと昔の話としてイメージされていた事実を今の若い世代や子供たちにとっては
いったいどんな世界として映っているものなのでしょうか。戦争を体験した人々による語り継ぎが
どんどん減っていく中で、過去の事実をこれからの社会を担っていく世代になんらかの形で
伝えていくことは「戦争を知らない大人たち」の責務ではないでしょうか。
できることを、できる範囲で実行していきたいと思っています。

なんだか話が堅くなってしまいましたが、個人的には楽しく自転車旅を続けながら
自転車旅のもつ自由で解放感あふれた感覚を楽しみ、その自由の尊さを大切にすることから
何かが生まれてくると思っております。本当に今年が倅とのファイナルランとなりますので
楽しむことだけは忘れずに駆けてきたいと思っております。







今年は福島市から東京都江東区にある東京大空襲・戦災資料センターを目指します。
戦災資料センターは、「いのちと平和のバトンを未来にきちんと受け渡す」という主旨のもと
戦争・空襲の惨禍及び被災体験の記録を収集・展示しております。同時に様々な研究活動、
イベント交流を通じて戦争の悲惨さを風化させることなく多くの人々に継承されていくことを
願い、活動しております。東京都内にあるので是非、多くの小中高生に訪れてもらいたいと
思っております。この資料センターの地には「世界の子供の平和像」があります。
よく言われることですが、やはりこれからの社会を担う子供達は人類の宝であると思います。
一人の人間として、、教育に携わる一人として、そして何よりも一人の親として強く感じております。
私は子供たちが幸せを感じる社会であれば未来もきっと平和な社会になると信じています。
ですから子供たちを育む私たち大人の責任はとても大きいものがあると思っています。
1980年代当時、ユーゴスラビアを自転車で巡っている時、東洋人である私に実に排他的で
あらゆる暴力を加えてきた子供たちが、その後の激しい民族闘争の渦中に巻き込まれ、
その中心となっていったことに胸が痛みました。子供達の未来はやはり我々大人にかかって
いるわけです。ウィンストン・チャーチルの言葉に

「どの様な社会においても赤ん坊にミルクを与える事に勝る投資は無い

ありますがまさにその通りだと思います。「世界の子供の平和像」には

「核兵器と戦争のない21世紀を」
「ひとりひとりの人権が大切にされる社会」
「差別や貧困のない世界」





という願いが込められています。この願いがいつの日か叶うことを夢見て
我々大人たちがそれぞれの立場で、それぞれができることを、できる範囲で
実践していくが大切なことなのだと思っております。

今まで沖縄 ひめゆりの塔、広島 原爆ドーム 長崎 平和祈念像 など世界遺産、
またはそのレベルに限りなく近く有名な戦跡地やモニュメントを訪れておりました。
しかし、昨年、訪れたような長崎の平和記念像作者の北村西望氏作品で長崎平和像を
立像化させた板橋区の平和祈念像(立像)同様、各地に恒久平和を願うことを目的とした
モニュメントや施設は多くありますが、そのすべてが多くの方がご存じかと言えば残念ながら
そう言い切ることはできません。今回、ゴール地点とした東京大空襲・戦災資料センター
都内にあり、この夏休み期間には夏の親子企画として、空襲や学童疎開のお話を
紙芝居や朗読を通じて伝えるイベントも予定されております。広島、長崎の原爆記念日、
そして終戦記念日を迎える8月の夏休みは恒久平和を考えていく上ではとても大事な時期だと
思います。学校の自由研究にも役立つこの時期、少しでも東京大空襲・戦災資料センター、
そして「世界の子どもの平和像」をアピールできたら、と思っております。





旅の詳細については、帰京後、またアップしていきたいと思います。



どうして福島からスタートなのか?


特に理由はありません。敢えて言うならば福島の風を肌で感じたい、と思っております。
東日本大震災で原子力発電所が罹災、放射能が飛散、その経済的被害は莫大なもので
あると同時に数値でははかりきれない精神的なダメージや風評被害は底知れないものがあると思って
おります。その福島に寄り添うために義会金を送ることも一つ、ボランティアに出かけることも一つ、
それぞれ福島の復興やサポートにつながることだと思います。私は今回、電車や車ではなく
福島の風を身体で感じながら走ることで、できる限り目線を下げた状況で震災の爪痕や原発事故の
深刻さを自分なりに受け止め、そのことによる新たな「気づき」が一過的ではなく、長期的な視点での
活動につなげることができるのではないか、と思っております。そのため今回、福島だけではなく、
東日本大震災の影響が大きかった地域の走行に多くの時間を費やすことにした次第です。
もう一つの理由として、実は私は住民票は移しておりませんが福島県の地権者の一人です。世の中に
原発事故が明るみに出た途端、海外へ脱出したり、西の方へ移ったりした方々が多くいらっしゃったと
聞いております。また未だに福島のがれきを拒絶する自治体もあります。別に地権者であるからでは
ありませんがやはりそんな様子を聞くと寂しくなります。尊敬する「森の生活」で有名な
ヘンリー・D・ソローの言葉に

「ほんの一瞬でもお互いの立場から世界を見ることができれば奇跡が起こるだろう」とあります。

これで 沖縄米軍基地、がれき、いじめ、パレスチナ、それぞれの問題も解決します。
もちろん、我が家の夫婦ゲンカもです・・・。


今回の旅程立てるために、福島県の多くの観光関係のサイトにアクセスしました。
サイトは立ち上がっていながら、2011年3月以降 更新されていないサイトが
実に多かったのが印象に残っています。


福島の風、身体でじっくりと感じてきたいと思っています。

                                                  

平成24年6月25日朝日新聞朝刊掲載






今回は何回、パンクすることでしょうか?


たかが自転車、されど自転車です。

今年も駆けて参ります。

                 

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 「親子自転車旅のすすめ」 
東京図書出版

著者自身の体験をもとに
親子自転車旅の素晴らしさを
伝えたい。なぜ親子自転車旅を
すすめるのか、なぜ自転車なのか。
一緒に走った思いでは一生の宝物。
さあ、お子さん、お孫さんと出かけ
ましょう。

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